カパ体質の心身
カパは「抱く」「まとめる」という意味をもつサンスクリット語です。
カパを構成する元素は、水と地であり、白色の性質を持っているといわれています。
水は体内で血液や消化液など体液を支配し、地は骨や歯など身体を支える部分を支配しています。
カパは月と宇宙現象でつながると考えられており、その特性は慣性です。3つのドーシャの中でもどっしり安定している要素であるといえます。

重さ・遅さなどの性質を持ち、どっしりと安定した性格、穏やかで寛大な心の持ち主、それがカパの人の性質です。
カパの人は、大地のようにしっかりと構え、我慢強く落ち着いています。着々と物事を成し遂げる力があり、持久力に優れています。
また、水の要素もあり、献身的で慈愛に満ちた一面もあるでしょう。
ただし、保守的な部分が強く、頑固になってしまいがち。早く話すことが苦手で、暗記力はあまりありません。
カパ体質のアンバランス
カパがアンバランスになり増悪していくと、心身ともに様々な不調が現れます。
精神面としては、怠惰になりあらゆることに鈍くなってしまいます。行動が大雑把になり、引きこもりがちに。我慢強さが反対に執念深さや執着を生んでしまうことも。愛欲にもおぼれやすいので、注意しましょう。
また肉体面では、地の持つ重さにより、体が重く・だるく感じるようになるでしょう。いつまでもだらだらと眠ってしまったり、少しの食事でも太ってしまいます。
むくみやすく、アレルギー鼻炎にもかかりやすいのがカパ体質の人。呼吸器疾患・糖尿病・関節疾患には特に注意しましょう。
カパがアンバランスになる原因として1番に挙げられるのは、刺激の不足です。生活の中で刺激が少ないと怠惰になりがちです。
また、食べ過ぎ・眠りすぎも原因だといえます。甘味や糖分、塩味はカパを増大させます。
また、冷たくじめじめした環境もカパのアンバランスを引き起こします。
プラクリティ次第で、外見にも影響があると考えられています。
カパの人の外見の特徴としては、体格はがっちりとした重さのある人が多いでしょう。
皮膚はオイリーで髪は量が多く艶やか、骨太で体力のある人が多いようです。

カパ体質 生活の知恵
食事
- 食事量は少なめに
- 脂や冷たいものは避けましょう
- 晩御飯は早めに
- 寝る前は白湯だけ飲むようにしましょう
マッサージ
- オイルは使用しない
- 指圧やガルシャナ(絹の手袋で身体をこする)がオススメ
ヨガ
- 激しめのポーズを取り入れて
- 太陽礼拝は必ず行いましょう
- 身体を温めるカパラバティ呼吸法がオススメ
- 日常的に運動を取り入れて