ほとんどの人が、日々の暮らしや会社・学校などで、対人関係がうまくいかず悩んだことがあるでしょう。
相手のちょっとした言動が気に入らなかったり、逆の場合もありますよね。
相手の気持ちは簡単には分からないものなので、小さなことで悩んだり、振り回されてしまうのです。
そんなとき、アーユルヴェーダを人間関係に活用することが可能です。
人の性格やタイプは「風」「火」「水」「地」の4つに分けられます。
この4つのタイプと対処法を理解しておくことで、対人関係に悩んだときに役立てることが可能です。
次にどのような行動をとるべきか、相手はどう思っているのか、そのようなことが予測できるようになるのです。
5つのエネルギー

アーユルヴェーダでは、この世界に起こる事象や物はすべて5つのエネルギーから成り立っていると考えます。
5つのエネルギーとは
- 風
- 火
- 水
- 地
- 空
です。
それぞれ持っている特性は異なりますが、人間もまた、これらの5元素から成り立っています。
例えば、「風」を持つ人は風のように自由自在で活発なエネルギーを、「火」を持つ人は火のように熱くて情熱的なエネルギーをもっています。
人の性格を考えるときに、「空」のエネルギーは考えません。
なぜなら、この「空」という概念は特殊で、これから何かが入るという無限の可能性を秘めたエネルギーだからです。
人の域を超えた領域であるとも捉えられます。
このセクションでは「空」を除いた4つのエネルギータイプに分けて人間性を解説します。
4つのエネルギーのうち、優勢になっているものは日によってみんな様々です。
また、ひとつのエネルギーだけが当てはまるとは限りません。複数にまたがっているときもあります。
相手の行動や見た目をしっかりと観察して、どのタイプに当てはまるのかを考えてみましょう。
「風」タイプの人の特徴
- 肌が乾燥している
- 目が細い
- 話をあまり聞かずに同調する
- 忘れっぽく、勘違いが多い
- 興味があちこち移りやすく、じっとしていない
- 不規則な生活をしている
- フットワークが軽くて行動的
- 大人数よりも個人行動を好む
接するときのポイント
「風」のエネルギーが強まっている人は、そわそわ落ち着きがなく、あちこちに手を出す傾向にあります。
行動力が高まるのは良い点なのですが、ゆっくりと休むことができなくなるほど落ち着かなくなるのは悪い点です。
一人でいることが好きなタイプが多いのですが、人とのかかわりを持つように勧めてみましょう。
しかし、あまりあれこれ言いすぎると自由を奪われたような気分になり、このタイプの人は非常に嫌がります。
相手のリズムを見ながら関わるのが良いでしょう。
「火」タイプの人の特徴
- 筋肉質で引き締まった体
- まなざしが鋭い
- イライラしたり、怒りっぽい
- リーダー気質でパワフル
- 物の言い方がストレート
- 勝負事が好きで、勝ち負けにこだわる
- 自慢話が多い
- 正義感が強い
接するときのポイント
火のエネルギーが多くなっている人は、情熱的で、よくイライラしているでしょう。
自分自身の目標に向かって真っすぐ力強く進みますが、自分に厳しいだけでなく、他人にも厳しくなってしまうところがあります。
このタイプの人は、要領の悪い行動を嫌いますので、できるだけテキパキと無駄のない動きを心掛けましょう。
また、燃えすぎた火のエネルギーを鎮めるときには、涼しい場所へ連れて行ったり、冷たい食べ物を食べさせるように心がけましょう。
「水」タイプの人の特徴
- 肌の色が白くて柔らかい
- たれ目・優しそうな目をしている
- 自己主張が少ない・聞き上手
- おっとりしていて、あまり怒らない
- 涙もろい
- 周囲の人に合わせたり、共感するのが上手
接するときのポイント
このタイプの人は、あまり自己主張がなく、相手の意見に合わせてあげることができる優しい人が多いです。反対に言うと、迷ったときや困ったときには自分の意見で決断ができず、人の意見に流されてしまいます。
このタイプの人とうまくいかないときには、自分自身をしっかり取り戻してもらうことが大切です。
そのためには、「誰かの役に立っている」という言い方を心掛け、存在価値を認識させてあげるとよいでしょう。
誰かに必要とされていると感じることができると、「水」のタイプの人は自分自身を取り戻します。
「地」タイプの人の特徴
- 骨からがっちりした体形
- 目が大きく、パッチリしている
- ゆったりした話し方
- いやなことは我慢してしまう
- 毎日同じことを繰り返すのが好き
接するときのポイント
このタイプの人はゆっくりと話し、自己表現があまりないので、話を聞いているのか不安になるときがあります。しかし、地のタイプの人はしっかりと話を聞いています。
同じように地のタイプの人が話す内容をしっかりと受け止め、ゆっくりと心の中を見せてもらうような気持ちで会話するのがよいでしょう。
無理に心を開かせようとすると、反対に頑なに開かないようになってしまいますので注意してください。