季節によって私たちの体調や消化力は変化します。
健康的な食事をとるためには、これらの変化を考慮して料理を選ぶ必要があるのです。
さらに、アーユルヴェーダ起源の地インドと日本では気候や気温が全く異なります。
年中暑いインドと四季のある日本では、体調の変化も異なりますし、手に入る食物も違います。
ですので、日本人にとって、インド流のアーユルヴェーダ食事法をそのまま取り入れることは困難で、効果を得づらいといえるでしょう。
そこで今回のセクションでは、日本の四季に合わせたアーユルヴェーダ食事法の考え方と、オススメ料理のレシピを紹介します。
春
春はカパの季節。消化力や食欲が落ちる季節です。
脂っぽい食事や重い性質を持つもの(米・ジャガイモなど)は少なめに食べましょう。
また、カパの持つ水のエネルギーを増大させないため、苦味・渋味・辛味のある食材を毎食取り入れるようにするとよいでしょう。
昼寝はせずに、夜だけ寝るようにすることを心がけましょう。
春のオススメ食材
- 菜の花
- ごぼう
- ほうれん草
- わさび
- ショウガ
- 唐辛子
春のおすすめレシピ
[菜の花のからし和え] 2人分
材料:菜の花 1束
塩 少々
だし汁 大2
しょうゆ 小1
酒 小1
ねりからし 小1/2~1
- 菜の花は軸を切り落とし、たっぷりの水につけてアクを抜く。
- 塩を少し入れたお湯でさっと菜の花をゆでる。
- 調味料を合わせたもので和える。
夏
夏はピッタの季節。火の力が強くなりすぎて、反対に消化の力が弱まってしまいやすい季節です。
熱い食事は避け、温かいものや冷たいものを食べるようにしましょう。
特に、甘味・苦味・渋味のあるものがオススメです。
苦味・渋味のある生野菜(ゴーヤやセロリなど)、甘くて冷たいもの(アイスなど)を食べると、体を冷やしてくれます。
夏のオススメ食材
- トマト
- きゅうり
- ピーマン
- ゴーヤ
- ミョウガ
- モロヘイヤ
- 抹茶
- レタス
夏のおすすめレシピ
[夏野菜のミョウガ和え] 2人分
材料:きゅうり 1/2本
ミニトマト 4個
オクラ 4本
ミョウガ 1本
めんつゆ 大1
ごま油 少々
鰹節 少々
- きゅうりとミョウガは千切り、ミニトマトは一口サイズに切る。
- オクラはさっと茹で、輪切りにする。
- 全ての材料をまぜる。
秋
秋は、ピッタが優勢な暑い夏の季節から、ヴァータが優勢になる寒い冬の季節に向かう間の季節です。
この時期はデトックスに最適な時期といわれ、夏に体にたまった熱いエネルギーを排出する必要があります。
少しずつ消化の力が回復してきますので、食事の量を増やしていきましょう。
秋は、実りの季節。沢山の食材が出回る時期ですので、ピッタの増大を下げる甘味のあるフルーツなどを取るのも良いでしょう。
夏に引き続き、甘味・苦味・渋味のある食材を多く食べ、辛味の強い料理は避けるようにしましょう。
秋のオススメ食材
- さつまいも
- ながいも
- カブ
- 新米
- レンコン
- レタス
- 柿
秋のおすすめレシピ

[柿のグリーンサラダ] 4人分
材料:柿 1個
レタス 4~6枚
春菊 1/3束
オリーブオイル 大2
しょうゆ 小1/4
レモン汁 小1/2
塩コショウ 少々
- 柿は1口大に、春菊・レタスは食べやすい大きさに切る(ちぎる)。
- 調味料を混ぜたものを1に和える。
- 少し冷蔵庫で冷やす。
冬
冬はヴァータの季節。消化力が高まりますので、食欲が旺盛になります。
また、重い性質の食べ物を食べてもたいていの人が消化できるようになりますので、食事の量は少し増やしても問題ありません。
しかし、春が近づくにつれて、少しずつ食べる量を減らさないと、ドーシャの乱れが起きますので注意しましょう。
また、運動不足になりやすい時期ですので、塩味・甘味は取りすぎないように心がけましょう。
ヴァータの力で肌が乾燥しやすい時期ですので、しっかりと脂分のあるみずみずしい食材も取り入れるようにしましょう。
冬のオススメ食材
- 白菜
- 人参
- 米
- 漬物
- ゆず
- 梅干し
- 脂ののったブリや鮭
冬のおすすめレシピ
[豆乳鍋] 4人分
材料:白菜 1/4
人参 1本
もやし 1袋
キノコ類 適量
豆腐 1丁
鮭 4切
☆豆乳スープ☆
豆乳 1500cc
すりごま 大5
味噌 大4
酒 大5
みりん 大3
にんにく(みじん切り) 小1
鶏ガラスープ 大3
- 各材料を食べやすい大きさに切る。
- 豆乳スープを鍋に入れ、沸騰する前まで温める。
- 食材を順番に入れて煮込む。
