人には生まれ持った本質があり、それは一人ひとり異なります。
アーユルヴェーダでは個性を踏まえて、それぞれに合った健康増進を目指します。
ですので、食事法においても、それぞれの本質別に考える必要があるのです。

ヴァータタイプ
ヴァータタイプの人は、風と空で構成されているため、それぞれの持つ特性である乾性・動性・軽性とは反対の特性を持つ食事を心がけるようにしましょう。
冷たい食べ物はヴァータを増大させますので、必ず温かい食事をとるようにしましょう。
また、風の様に急いで食べたり、流れるように食事をするのは良くありません。
しっかり落ち着いてゆっくりと食事するようにしましょう。
ヴァータの人は消化力が弱いので、生ものやカフェインは避けましょう。
甘味・酸味・塩味を積極的に取ることがオススメです。
具体的な食材としては、柔らかい玄米ご飯・大豆や豆製品・白湯・温かいフルーツジュースを取り入れるようにしましょう。
ピッタタイプ
火のエネルギーを持ち、動性・鋭性などの特性を持つピッタの人は、スパイスや熱い料理に注意しましょう。
スパイスや熱い料理は、ピッタを増大させてしまします。
ピッタタイプの人は消化力が高く、代謝も良いため、つい食べ過ぎてしまうことが多いかもしれませんが、食事の量はほどほどにしましょう。
また、イライラしたり怒ったりしながら食事を取らないようにしましょう。
ピッタを鎮めるためには、生の食材が役立ちます。
特に甘味・苦味・渋味を含んだ野菜や果物を生で食べるようにしましょう。
しかし、体の冷やしすぎは注意です。
具体的な食材としては、水・ミックスジュース・生野菜・バター・チーズ(無塩)がオススメです。
塩分の多い食事は、ピッタを増大させ、湿疹や高血圧の原因にもなりますので注意しましょう。
カパタイプ
カパタイプの人は、重性・冷性・油性などの地と水の特性を持っていますので、この特性とは反対の特性を持つ食材を取ることが大切です。
体が冷えやすいカパの人にとって冷たい食べ物は禁物。飲食物は温かいものを取り入れるようにしましょう。
カパタイプの人は、消化が遅く、未消化物を体内にため込みやすい体質です。
ですので、食事の量は控えめに、間食は避けましょう。
夜ご飯は特に軽いもので良いでしょう。(温かい野菜スープなど)
また、冬から春先にかけてはカパが増大しやすい時期ですので、特に食べ過ぎや間食には注意するようにしましょう。
唐辛子やスパイスの効いた辛いホットな食べ物もオススメです。
冷えやすい身体を温めてくれ、カパの増大を抑えてくれます。
具体的な食材としては、脂っぽくない料理・葉物野菜・温野菜・熱いお茶や白湯などが良いでしょう。