マルマとは
マルマとは「急所」という意味の言葉で、元来人を傷つけるために利用されていました。
マルマ・ポイントを狙うことで、強く相手にダメージを与えることが出来るのです。
しかし近年、マルマ・ポイントへの適度な刺激は、人に心地よさや癒しをもたらしてくれることが分かっています。
病気を癒したり、体調を整える効果があるため、現在では「マルマ療法」という治療さえも誕生しているのです。
マルマ療法では、マルマ・ポイントにオイルを垂らしたり、塗ったり、マッサージをしたり、ストレッチでほぐしたりを行います。こうすることで、循環的な変化や体調の変化、精神的な変化まで感じることが出来るのです。
マルマは筋肉・静脈・動脈・腱・骨が交わる場所で、全身に107か所あるとされています。そのうち体の中心部にある額・心臓部分・へその下部分の3か所のマルマは損傷すると致命的なマルマです。
マルマの中には、チャクラという体内の7つのエネルギーセンターとリンクしているものがあります。マルマ療法では、チャクラへの効果もありますので、大いに活用されています。
例えば、眉間に温めたオイルを垂らすと究極の癒し効果があり、心が安らぎますが、ここはチャクラとリンクしており、強く打たれると死んでしまうほどの急所です。(シローダーラーという)
マルマ療法では、ポイントに圧を加えることがありますが、鍼を使う場合と使わない場合があります。
中国の鍼治療に類似していますが、マルマの方がポイントが大きく見つけやすいという特徴があります。
マルマは損傷してしまうと致命的なダメージを与えられることになりますので、施術に関しては、マルマの知識をしっかりと持った医師や専門家にしてもらうようにしましょう。
マルマとヨーガ
マルマ・ポイントはまさにヨーガで伸ばしている個所と同じです。
特に、ハタヨーガと呼ばれる体操ヨーガはマルマ・ポイントを重点的に刺激します。
近年では、多くのヨーガインストラクターが誕生していますが、マルマは人の急所にもなりうる場所です。
指導方法次第では、命に関わる損傷を受ける可能性もあるのです。
しっかりとマルマの概念とヨーガとの関連性を理解することは、インストラクターには不可欠であるといえるでしょう。
マルマに働きかけるポーズ
蓮華座

「蓮の花」という意味を持つ瞑想のポーズです。
股関節の柔軟性が求められます。膝に痛みがある場合は行わないようにしましょう。
両太ももの上で足の裏が上を向くように、足を組みます。
マルマを閉じて守るのに役立つポーズです。
英雄のポーズ

マルマを開いて伸ばし、エネルギーを感じることが出来るポーズです。
①右足を一歩後ろに引き、かかとを一直線上に置きます。※腰が斜めにならないよう、体を正面に向ける。左足を外側に向けると体を正面に向けやすくなります。
②次に、足先と膝を同じ方向に向け、吐く息で膝を前に曲げます。もっと足が踏み込めそうな場合は、前足を前に出しましょう。※かかとを浮かせずに、かかとから膝が一直線上になるように
③最後に、吸う息でお腹から手を上にあげます。肩の力みは吐く息で解消し、数度呼吸を繰り返していきます。※腰を反らしすぎないように、お尻の穴を下に向けましょう。
ポーズをキープし、深く呼吸を繰り返しましょう。