近年、健康増進法やダイエット法として日本でも人気を集めているヨーガの起源は、アーユルヴェーダと同じヴェーダ(宗教文書)にあります。
ヨーガにも種類は様々あり、ハタヨーガ・バクティヨーガなどが存在します。
ヨーガは難しいイメージや体が柔らかい人が行うイメージを持つ人が多くいますが、実はもっと簡単で、誰もが暮らしの中で行えるものなのです。
ヨーガはポーズ・呼吸法・瞑想という3つの要素から構成されています。
ヨーガを行う本来の目的は、ダイエットではなく、内に秘めた自分自身に気づくことです。
一説では、瞑想を行うためにポーズをとるようになったことがヨーガの始まりであるともされています。
ですので、体の柔らかさは関係なく、いかに自分自身と向き合えるかを考えましょう。
また近年では、ヨーガの実践により、生活習慣病の予防や、老化進行を遅らせることが出来るということが分かっています。
自分自身の体と心のケアとして、生活の中に取り入れることをオススメします。
ヨーガ(ポーズ)
アーユルヴェーダ的な考えからすると、ポーズも5元素(地・水・火・風・空)に分けられます。
つまり、季節や体調・ドーシャの状態によって、行うポーズを変えることが出来るのです。
ポーズを行う際の注意点
- 動きやすい服装で行いましょう
- 基本の呼吸は鼻から吸い、鼻から吐きます
- 空腹時に行いましょう
- 体調のすぐれないときは避けましょう
太陽礼拝
自宅で行うのに最も適したポーズが太陽礼拝のポーズです。
動きが流れるように美しく、1日の始まりにはぴったりのポーズです。
毎朝2回行うとよいでしょう。
①まっすぐ立ち、呼吸を整えるために大きく息を吸って吐く。

②息を吸いながら、目線を上げ、両手を上げて合掌する。

③吐く息で胸から前屈。ももの上にお腹を預けて上半身は脱力する。

④次の吸う息で半分の前屈に戻す。背筋と足を伸ばします。

⑤手を床につき、右足、左足を一歩ずつ後ろに蹴り出し、吐く息で、身体の8点(両手・両つま先・両ひざ・胸・顎)を床につける。大地から太陽熱を吸収します。息を止めましょう。

⑥息を吸いながら、上半身をそらせる。(犬のポーズ)

⑦吐く息で足を後ろに引いて、体で山の形を作る。5呼吸キープ。

⑧吐く息で目線を斜め上へ、吸う息で足を一歩ずつ前へ出し、半分の前屈に戻る。

⑨吐く息で、お腹とももを近づけ、前屈をする。

⑩吸う息で、両手を持ち上げながら頭上で合掌する。

⑪吐く息で合掌を胸の前まで下ろし、まっすぐ前を向きます。

朝のポーズ(カパを減少させる)
朝は身体が重く、動きも停滞してしまいます。1日の始まりを前向きにスタートできるような、スッキリするポーズをご紹介します。
猫のポーズ
①両ひざ・両手が肩幅になるように地面につく。息を吐きながら、背中を丸めてお腹をへこませる。顔は下向き。

②息を吸いながら顔を上げ、胸を開き、身体をそらせる。

①と②を数回繰り返す。
夜のポーズ(ヴァータを落ち着かせる)
夜は穏やかな気持ちで過ごす時間。落ち着かずにそわそわしてしまう時にはこのポーズを実践しましょう。
鋤(すき)のポーズ
①両足をそろえて仰向けになり、息を吸いながら約90度まで両足を上げる。
②息を吐きながら、上げた足を胸の方へ引き寄せる。
③そのままお尻を上げ、つま先を頭の向こう側へ。自然な呼吸を意識する。

④手は後ろに伸ばして組む(小指が下)

⑤足指がつかない場合は、45度程度でキープする。
戻る際に手を解放し、床に手のひらを置く。少しずつ上体を持ち上げ、背骨を一本ずつ下ろすイメージで、腹筋を使い足を下ろしていく。

基本的な ポーズをいくつかご紹介しました。
健康づくりに役立つヨガのポーズはまだたくさんあります。
より詳しくヨガのポーズを学びたい方は、”